NCIS: ニューオーリンズ (S1E18)

The List / 制裁の銃弾

ストリップ・クラブでピーター・カープ3等兵曹が殺され、現場からは底の平らな靴跡とそれについた有機物が発見される。現場を調べるとオートロックが閉まらないよう細工した跡もあり、内部の者が手引きした可能性が浮上する。一方、現場から帰ろうとしたブロディの前には元婚約者のジェームズが現れて……。(スーパー!ドラマTVサイトより引用) 

 

事件現場のストリップクラブとして使われていたのは、Sing SingというBourbon Streetのバー。実際にはストリップではなく、普通にライブとか、あとカラオケとかやってるみたいですね。

ブロディはS1E6S1E13で登場した精神科医ウィルキンス先生とデートを重ねており、順調なご様子。なのですが、事件現場に元婚約者ジェームズがひょっこり現れます。ブロディはS1E3で「ジェームズという婚約者がプロポーズまでしたのに突然いなくなった」と身の上話をして供述を引き出してましたが、この人ですね。てっきり結婚に怖気付いて逃げちゃった「だめんず」かと思いきや、仕事と結婚しちゃった系の世界中飛び回ってる記者で(しかもイケメンイギリス人)、ずいぶん予想と違いました。ブロディ自身もワーカホリック気味の自称根無し草なのでお互いさまというか、特に恨んでる感じでもなかったですね。

ジェームズはPicayuneに特集記事を書いていると言ってました。Picayune(ピカユンと読む)は18世紀から続くニューオリンズのローカル新聞社Times-Picayuneのことで、記事はnola.comからオンラインでも読めます。

 

さて、カープ兵曹はあまりやる気のない兵士だったらしい。他の兵士2名とTiny Universeを観に行ったところ、休憩時間にはぐれてしまったとのこと。Karl Denson’sTiny Universeというジャズファンク系のバンドでラサールもお気に入りのようでしたが、残念ながらニューオリンズのバンドではありません。Karl Densonて人はLenny Kravitzのレコーディングにも参加しているようなので、そこがやや強引に接点といえば言えなくもないけど。

 

そしてセバスチャンの分析で、カープ兵曹を撃った銃は高温多湿の屋外に置かれていた古い銃で、他の未解決殺人事件2件でも使われたことが判る。被害者はいずれも何らかの事件を起こしていたが、不起訴になったり司法取引をしたりで罰を免れていた。そしてカープ兵曹も、入隊前に在籍していたPolytech(S1E4の事件現場にもなった大学)の医学部で性的暴行をはたらき退学になったものの、被害者が告訴を諦めたため罪には問われていない。一連の殺人事件は私的制裁が疑われます。

 

一方、ブロディはジェームズの度重なる誘いに折れてディナーへ。このレストラン、看板よく見えなかったけどどこだろなー。
ジェームズがPicayuneに書いてる記事も気になります。Marigny地区のコテージって、この地区にはカラフルで可愛い住宅やゲストハウスがたくさんあるけどそのことかな。そしてある日突然いなくなったのは、アフガニスタンへ取材に行ってしまってたんですね。まあ確かに結婚向きじゃないかもしれないけど、話も楽しそうだし魅力的だよなー。ブロディもなんだかんだ嬉しそうで、結局一緒に朝を迎えてしまいました。寝癖のまま出勤、かわいい。。

 

事件現場で発見された苔からLeCroix Coal Factory(架空の工場のようですが)近辺へ向かうキングたち。ロケ地は特定できませんでしたが、このエリアはKatrina後の復興が進んでいないことや、その後のストーリー展開から察するにLower Nith Ward〜Holy Crossあたりでしょう。炊き出しをしていた付近の壁画に一連の事件の被害者の名前が書かれているのが見つかり、もう一人、ケヴィン・ヘラーという男性の名前も。彼はMetarie在住でまだ生きているらしい。他の被害者同様、彼も何か悪いことをしたのかもと調べたところ、炊き出しをしていたMama Tの息子テレンス殺害の容疑がかかっていたが、証拠不十分で不起訴になっていた。キングはMama Tに話を聴きに行くが何も話さない。逆に、見捨てられたと怒る周辺住民たちに帰れと言われてしまう。確かに、このエリアには何もしてくれない警察や政府に怒りを募らせている人たちが多いんだろうなぁ。
キングは取調室でMama Tに、被害者たちが皆Holy Crossに住んでいたことを伝える。

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赤の線と丸が被害者の住んでいた通りor住所です。Galvezだけちょっと離れてる気もするけど…(って暇だな私も)。Mama T曰く、人が亡くなっても誰も助けてくれないし犯人も逮捕してくれないから、慰めにせめて犯人の名前を壁画に書くようになった。その人たちがある日殺され始めたんだと。より詳しく調べるためにテレンスの殺人現場であるFederation Barへ向かうブロディたち。このバーは実在しないようです。ジェームズの話をヒントに屋根裏の隠し部屋を見つけるブロディ。そこはゲイの人たちが集まるクラブだった。ヘラーはそこに出入りしており(だから現場で目撃された)ボーイフレンドもいる。なので「女性を巡って殺された」というテレンスの事件とは無関係だ。黙っていたのは家族が自分がゲイであることを理解してくれないからだと。ここまで話を聞いたMama Tはついに本当のことを話し始めます。一連の殺人事件、おそらくBoogie Down Bobというホームレスの男性が犯人だろう。彼は災害で多くを失い、周囲の人々も皆同じような立場で苦しみを分かち合っていたから、犯行にうすうす気付きながらも口をつぐんでいたのですね。現場の靴底が平たい靴跡は、ヨーロッパ製のお洒落な高級靴ではなく、靴底にガムテープを貼っていたのが理由でした。NOPD(ニューオリンズ市警)は今までの不手際を詫び、Mama Tにテレンス殺害の真犯人を探すことを約束します。とはいえ彼らも人員を減らされ仕事が捌ききれない、とラサールにこぼしてましたよね。なんにせよ、Bobのやったことは許されないとはいえとても胸の痛む事件でした。フレンチクオーターは今や普通に賑わっているし、私のような一観光客が普通に足を運ぶエリアでKatrinaの爪痕を感じるようなこともほとんどありません(現地の人たちと話をすればそれなりに出てきますが)。でもその背後には、今回の話のように見捨てられたままの地域もまだまだあるんでしょう。Katrinaがいくら大規模な災害だったとはいえ世界の多くの人たちには忘れられ始めているはず。世界規模で放送される番組でこうやって少しでも取り上げてくれるのはありがたいなと思います。

 

そしてジェームズですが、次はドバイへ行くそうでブロディにお別れを言いに行きます。Heart wants what it wants(心は偽れない)ってことで、ブロディはやっぱりジェームズが好きなんでしょうね。ウィルキンス先生も悪くないと思うけど、まあ全然タイプ違うしなぁ。別に結婚して一緒に暮らすという形を取らなくても2人が納得するなら何でもいいと思うし、ラサールじゃないけどas long as you're happy about itってとこでしょうか。ブロディには幸せになって欲しいです。