NCIS: ニューオーリンズ (S2E1)

Sic Semper Tyrannis / 専制者はかくのごとし

装甲輸送演習中の車両が橋の爆破で川に落下し、運んでいたGPS誘導砲弾エクスカリバーが盗まれた。ラサールとNCISの一員となったソーニャが橋の付近を捜査すると、犯人が残したお菓子の包み紙を発見。そこから3年前に不名誉除隊となったイエーデン兵曹の指紋が見つかり、プライドたちはイエーデンを追いつめるが……。(スーパー!ドラマTVサイトより引用) 

 

オープニングで爆破された橋は、S1から何度も登場しているおなじみCrescent City Connectionです。訓練のはずが本物の爆弾が仕掛けられ、エクスカリバーというミサイルが盗まれました。

 

ブロディの髪が伸びてましたね。私の第一印象は美しい!素敵!だったんだけど、日本で初放送当時、ネット上の評判はあまり良くなかったみたいです。確かにベリーショートの強い女捜査官も萌えるけど、長いのも綺麗なお姉さん全開でいいと思うんだけどなぁ。そしてキングは結局離婚が成立して家も売ったようです。リンダ好きだったのでちょっと残念。しかしパットン、2回も離婚歴あったのね。

 

爆破の遠隔装置を押したのは、3年前に海軍を不名誉除隊になったイエーデンとすんなり判明し、携帯のGPSを追跡してJackson Squareで追い詰めますが、「Sic Semper Tyrannis」と叫んで拳銃自殺(リンカーン暗殺犯が犯行後に言った言葉らしい)。こんな観光地のど真ん中で…怖すぎる。。

 

イエーデンはモンタナの民間武装組織(ミリシア)のメンバーで、パーシーの調べによると全米のこの手の組織のメンバーが最近ニューオリンズに集結し、「ファーザー」と呼ばれる男に忠誠を誓い何やら企んでいるらしい。ファーザーの本名はBrant Boudreaux(ブラント・ブードロー)。ニューオリンズでブードローといえばやっぱりBig Chief Monk Boudreauxですが、S1でもトゥーサンやネヴィル、ブルサードなど出てきたように、「聞く人が聞けばニューオリンズ(やルイジアナ)を連想する名前」みたいなのはやっぱり意識してるんでしょうかね。なんにせよファーザーは、全米のミリシア組織の力を集めて政府を攻撃しようとしていたようです。ブードロー名義の不動産に隠れて住んでいた元妻アナの情報で副官のゼッドという男が浮上、彼が連絡を取っていたメンバーたちがニューオリンズに集結していることが判った。ゼッドに勘づかれないよう接触するため、キングがミリシアに扮して潜入捜査をすることに。ということで、今回の見所はやっぱりキングのコスプレでしょうか(笑)。メンバーは全米各地から集まっており地元民ばかりではないとは言え、地元の顔的な捜査官が近所で潜入捜査ってまずくないのか(実際「どっかで見た?」とか言われてるし)…と野暮なツッコミはともかく、過激派傭兵コスプレがなかなかサマになっててカッコよかったので良しとします。

 

キングが潜入したミリシアの基地(レジスタンス)は、Holly Beach近くの灯台がある場所と判明しましたが、ここにたどり着いた理由が興味深かったです。2010年のメキシコ湾での原油流出事故で汚染された海の含有成分がイエーデンの遺体から検出されたのがヒントでした。あの事故はメキシコ湾や周辺の湿地帯などに大ダメージを与えたと聞いていますが(そしてAretha Franklinがジャズフェスをドタキャンした…)、この番組が最初に放送されたのは確か2015年。まだまだ爪痕が残されているんですね。

ちなみにHolly Beachはルイジアナ州に実在しますが、ニューオリンズからかなり遠いので(車で4時間弱)、実際はもう少し近くで撮影されたというか、ストーリー的にももう少し近くを想定してるんじゃないかと思います。

 

ブロディとラサールの乗ったボートがミリシアに見つかってしまい(しかもラサールはキングに撃たれるし…防弾チョッキを狙ったので無事でしたけど)、警察やATFも応援にたどり着いたのを察したミリシア、「ファーザーの命令」で攻撃態勢を取りますが、直前にファーザーの家に忍び込んだキングが、なんと亡くなってミイラ状態になっているファーザーを発見。混乱するミリシア達のところへブロディたちが乗り込んで制圧します。しかし、唯一ファーザーと直接会話ができることになっていた副官のゼッドは姿をくらましていました。

 

しかもミリシアの狙いはニューオリンズに停泊中の戦艦イーグルをエクスカリバーで破壊することかと思いきや、エクスカリバーは発射できる状態ではなく、中からチップが抜かれていた。このチップを利用すればアメリカ海軍の重要な情報を手に入れられるため、敵国に高く売れるはず。ゼッドの真の狙いはこっちだったのか?

 一方ロレッタがファーザーを検視したところ、亡くなったのは1年ほど前で、頭を銃で撃たれていた。銃弾を解析したところ、発砲元はファーザーの元妻アナが所有していた銃だった。ゼッドがハバナ行き航空券を買っていたことからハバナでアナを逮捕したキング。しかしゼッドは行方不明のままだし、アナいわく、ミリシアには(ファーザーだけでなく)「マザー」もいるんだとか。とりあえずファーザー殺しの件は解決したけど、続きがありそうな感じです。

 

さて、離婚して家を売ったキングですが、そのお金で父の仮釈放後の家を世話し、ローレルの学費も確保し、ダニーの大学資金をロレッタに寄付。それでもまだそこそこの額が残ってるので、ロレッタに「自分のために大きなことに使いなさいよ」よ言われていたんですが、なんと古いバーを買い取ってしまいます(ローレルは州立大だしリンダも多少負担したかもしれないけど、結構お高いお家だったのかしらね…まあキング、オフィスに住み込みで家賃も光熱費もタダっぽいしね…いいのか公務員)。

バーの名はCFA(Charity For All)。ミリシアが暗殺犯ブースの言葉を引用するなら、こっちはリンカーンの言葉を引用するよ!ってことだそうです。開店前で内装も何もない状態ですが、オフィスにあったキングのピアノも移動されており、そこに座っているのはなんと…Dr. John!!

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「調子はどうよ、マック?」と呼びかけるキングに応えてRight Place Wrong Timeを弾き語りするDr. John。まじかー。まじかー。

御大Dr. Johnにマックと気安く呼びかけ(彼の本名はMac Rebennack)、内輪のこけら落としに呼んでしまうキング、一体何者なんだ…。

そして個人的にはブロディが「あのドクター・ジョン?!(THAT Dr. John?)」と興奮してたのが嬉しかったです。まあ彼はニューオリンズ音楽に特に興味がない人にもかなり知られた存在ですけども、それでもニューオリンズに一番縁遠い彼女がこんな風に喜んでいるシーンは見てて幸せになりました。

ちなみに、オープニングにはゲストで名前が出てたし、

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彼が出演することも前から知っていたのでそれ自体はサプライズではなかったんですが、まさかキングの友人?として出てくるとは…です。大人の事情的な話で言えば、S1が結構人気で予算が付いたから、グラミー級の大物ミュージシャンも呼べるようになったのかもしれませんね(S1E11に出演したJon Clearyもグラミー獲ってますが、出演当時はまだだったはず)。

 

ところでこのバーですが、実際にはRoyal St.にあるR Barというお店です。春にニューオリンズに行った際にこのバーとNCISオフィスのロケ地を訪ねて記事にしてますので、よかったらこちらもご覧ください(ちなみにこの記事は大丈夫ですが、ロケ地巡りの他の記事はS3までのネタバレ含む可能性ありますのでご注意ください)。

 

今後に続きそうなサイドストーリーとしては、ブロディの元に届いた謎の写真。亡くなった姉妹の高校時代の写真の顔の部分だけをブロディに入れ替えた合成写真が何枚か送られてきます。しかも宛先は「ジャッカル(Jackal)」とブロディの高校時代のあだ名ということで、差出人は当時の同級生とかでしょうか。

でもって今回の一件でキングはミリシアのお尋ね者となり、5万ドルの賞金がかけられる。「来るなら来い。逃げも隠れもせん。」と相変わらずホレイショばりに強気なキングですが、こちらもゼッドの行も含めて気になるところですね(もちろん一度観てるんですが相変わらず細かいところは忘れてます)。